【すごい手抜き - 今よりゆるくはたらいて、今より評価される30の仕事術】を読んで完璧主義を克服!?レビュー
この本を読もうと思ったキッカケ
前回に続き完璧性を克服しようと思い、第二弾を購入。
今回は
完璧主義は治せる。佐々木正悟著『すごい手抜き』で生きるのが楽になった - 生き方に正解なし
こちらのブログを拝見させて頂き、是非自分も読んでみようということで早速購入。
完璧主義だと言うことには気づいたけど、どう克服すればいいかわからないし、どういう理由でなってしまったのかも分からない。
少しでもヒントがあればいいなと思ってました。
要約・概要
あくまで「仕事術」なので、ただの自己啓発ではなくて”仕事をする上で”という観点で書いてあります。
主には残業をしないコツとか、品質の話とか。
完璧主義がいかに非効率かつストレスフルで、手抜き思考にすることで効率が上がることや、余計なストレスから開放されるポイントが解説されており、30の項目にわかりやすくまとめられています。
以下目次
感想・本から得た気づき
【総合評価】
★★★★☆
【気づき】
- 完璧主義はアメリカ精神医学会では「完璧主義」は”強迫的性格”として精神障害の一種に認定されている。
- 日本人に”強迫的性格”は多い
- 満点以外は0点と一緒!「オールオアナッシング思考」をやめる。
- 完璧主義者の優先順位「自分→肉親→家族→親友→友達→知人→他人」の順番を逆にしてみる
- 完璧主義は「遺伝」+「親の教育」の結果。と言われている。
両親の教育と同様、時間がかからなければ治る事はないが、時間をかければ治せる - 人の分まで背負い込まない + 鈍感になる
まず全体的にとてもわかり易く読みやすい!
ひとつひとつの項目が2〜4P程で終わります。私は2時間程で全て読みました。
当たり前のことではあるのかもしれませんが、自分が完璧主義者で上記が頭ではわかっていても実現出来ない人にはとてもたくさんの気づきがあると思う。
ここに書ききれない程の気づきがあったし、腰を据えて本当に性格を変える。自分を変えよう。と心から思うことができました。
(※自分はこの本を読んで本当に治そうとカウンセリングをはじめました)
この本の面白かった所
完璧主義者はアメリカでは精神障害!?
完璧主義は「強迫的性格」といってアメリカ精神医学会が作成した、DSM-Ⅳ-TRというマニュアルにそって8つの設問を回答し解答数によって、認定されます。
ここで そして「強迫的性格」というのはアメリカでは精神障害の一種にあたるそう。
(どうりで辛いわけだ・・)
そしてこういう性格は、日本人の文化として根付いてい日本人にとても多いらしい。
理由としては古来大きな船にのって太洋に飛び出していく際、規則をこだわり、先行きを心配し、万全の準備をしていくことが大事だった。事から来ているようだ。
また強迫的性格の人は子孫を残す事に対しても危機感を感じているので、子孫を作ろうとする。しかしこの性格は遺伝するらしく、代々子供に受け継がれてしまうらしい。
100点じゃなければ0点。オールオアナッシング思考とは?
完璧主義者の人間は仕事でもプライベートでも100点満点の出来栄えに達することはほぼない。(確かに当たってる・・)
そうすると80点とか90点、よくても99点になる。
しかし完璧主義者の人は99点は0点と同じく扱う傾向があるため、一生に完璧にできないのに完璧主義を求めるからどんどんストレスフルになっていく。
(その通りだ・・)
本には「結局完璧にできないならやらないほうがマシと考えて仕事をしない。」
それが仕事が遅延する原因になる。
と書いてあったが、そこは僕は違う。
完璧にこなせないのに、完璧にこなすためにかなり前から時間を使って、でも結局完璧にできない。
その間他の仕事もあるわけだからドンドン稼働時間は上がっていく。
こうなる。
オールオアナッシング思考になってしまう人は、ダラダラ仕事をする時間を決めて完璧じゃなくもいいからその時間に作業をすすめる事がいい。と本には書いてあった。
優先順位「自分→肉親→家族→親友→友達→知人→他人」というのはおかしい
完璧主義の人間の優先順位がこれ。
これドンピシャ。その通り。
自分を犠牲にすれば、体力とかやる気とかスピードとかでなんとかカバーできる。と思ってしまう。
でもこれってよくよく考えたら、 おかしいよね。
自分の身体が壊れたらその後の優先順位の人たちとも会えなくなるし自由に動くこともできなくなる。
要は本当は一番大切なのは肉体的にも精神的にも自分だよね。
ってこと。
「最後に頼れるのは自分だけ」
これからは常にこれを心がけてみよう。
確かに自分自身でどんなに悩んでも、最後はわからなくなって蓋をしてしまう。
誰かに無償に話したくなることもあるし、当たってしまうこともある。
今のまま復活したとしても絶対に同じことになるので、しっかり時間をかけて向き合おうと思った。
鈍感になる
こんな本ありましたよね。
でもね。本当にその通りだと思った。
本に書いてあったのは完璧主義の人は、完璧なものを他人・社会にも求める。
そして、自分が先の事を考えるせいで、不備やミスにとても敏感に気づいてしまう。
これは心理学的には「知覚のしきい」「苦痛のしきい」と言い、苦痛やストレスに対する抵抗力が低くなってしまう。
普通の人の倍気付いて、感じてしまうからね。
普段カフェに入っても店員さんの接客一つでなんでこういうふうにできないんだろう。
とか社会ってなんでこういう仕組みなってるんだろう。
とか感じるのもこれなんだな。と気づいた。
多分自分が思ってる程、人間は完璧じゃない。
人間じゃなくて、社会も政治も全てが完璧じゃない。
その中で自分だけ完璧は辛い。
自分も緩めても問題ないんだろうなー。と感じた。
本でもこのハードルを下げれば一気に幸せと感じれることが増える。
と書いてあった。
遺伝 + おやの教育で完璧主義は作られる?
上にも書きましたが、完璧主義は遺伝する。らしい。
あまり親のせいにはしたくないが、親の影響があるのは科学的に証明されている。
たしかに思い起こすと、親から小さい時に言われてきた事とかすごく思い当たる節がある。
「将来は医者になれ」とか「成績で指導されたり」とか。当たり前の事かもしれないけど結構言われてた。
自分は本来勉強とか好きじゃなくてもっと伸ばせる事があったはず。
でも親の頭の中にはそのレールがなくて、彼らの考え方に寄せられた感じ。
だから一度中学生の頃爆発した。
そして小さい時から自分で判断して行動ができなかったから、今でも決めることが苦手。
チャレンジしたりすることができない。
でも言われた事を綺麗にやることはできる。そのほうが楽。
こんな風になってしまったのだろう。
自分の人生なのに
本には完璧主義の治療には時間がかかると書いてあった。
その通りだと思う。
生まれてからずっと染み付いているものだから、本気で取り除いていきたいと思ってる。
けど完璧主義って全てが悪いことじゃなくて、それがエンジンになって仕事やプライベートも爆進できる事があるのも事実。
そういう時はたいてい人の3倍くらい成長できる。
その経験もした。
だからこの性格を全て取り除くのではなく、どう向き合ってバランスを取るか。自分の能力のように使いこなせるようになりたいと思った。